植物より先に置き場所を見る
植物をうまく育てる第一歩は、気に入った植物を買うことではなく、家にどんな光が入るかを知ることです。同じ窓辺でも、向きや前の建物、カーテンによって一日に受ける光の量は大きく違います。一日のうち日光が直接当たる時間がある場所、明るいけれど直射日光は当たらない場所、窓から離れて暗い場所を見分けてみてください。そのうえでその場所に合う植物を選べば、失敗はぐっと減ります。買うときは、その植物が好む光の強さと水やりの頻度を店で聞き、名札は捨てずに取っておくと、後で調べるときに便利です。
水は日付ではなく土を見てやる
室内の植物が枯れるいちばんの理由は、水不足より水のやりすぎです。根も呼吸する必要があり、土がいつも湿っていると根が傷んで腐ります。ですから週に一度のように日を決めるより、土の状態を見て水をやるのが原則です。指を土に入れて表面からどのくらいの深さまで乾いているかを確かめ、乾いていれば鉢底の穴から水が流れ出るまでたっぷりやります。受け皿にたまった水はすぐに捨てます。植物によって好む乾き具合が違い、葉の厚い多肉系は土が完全に乾いてから、葉の薄い植物はもう少し早めにやります。
- 指で土の乾き具合を確かめる
- やるときは底から水が出るまでたっぷり
- 受け皿にたまった水は捨てる
- 鉢を持ち上げて重さで判断する方法もある
鉢と土
水の抜ける穴がない鉢は底に水がたまり、根腐れの原因になります。穴のないおしゃれな鉢を使いたいなら、穴のある鉢に植えてその中に入れ、水やりの後は外側の鉢にたまった水を捨てる方法が安全です。植物に対して鉢が大きすぎると土が長く湿ったままで根が傷みやすいので、根鉢より少し大きいくらいがちょうどよいでしょう。土は庭の土より、水はけのよい室内用の培養土を使うのがおすすめです。根が鉢底の穴からはみ出したり、水が土にしみ込まず表面を流れたりしたら、植え替えの時期です。
葉が出すサイン
植物は問題が起きると、まず葉で知らせてくれます。ただし同じ症状がいくつもの原因から出ることがあるので、ひとつだけ見て決めつけず、水やりの間隔や置き場所も合わせて振り返りましょう。次の一覧はよくある傾向にすぎないので、参考程度に見てください。
- 下の葉から黄色くなり、土がいつも湿っている:水のやりすぎを疑う
- 葉がぐったりして土がからからに乾いている:水不足
- 茎が細く間延びして片側に傾く:光不足
- 葉に茶色く焼けた跡ができる:強い直射日光や冷たい風
- 葉の裏に小さな点やべたつきがある:害虫を確認
季節に合わせて変える
多くの観葉植物は暖かい季節に育ち、寒い季節には成長がゆっくりになります。育たない間は水をあまり吸わないので、冬は水やりの間隔を空けます。冬の夜の窓辺は思ったより冷え、葉が寒さで傷むことがあるので窓から少し離し、暖房や冷房の風が直接当たる場所も避けます。梅雨のように湿気の多い時期は土が乾きにくいので、水を控えて換気に気を配ります。肥料は育つ季節だけ製品の案内に沿って少なめに与え、弱っている植物や冬には与えないほうが安全です。
虫と衛生
室内の鉢では、土の上を飛ぶ小さな虫や、葉の裏に付く害虫が出ることがあります。土がいつも湿っていると小さな虫がわきやすいので、水やりの間隔を調整するのが基本です。新しく迎えた植物は数日ほかの植物から離して置き、葉の裏を見ておくと害虫が広がるのを防げます。葉に積もったほこりは光をさえぎるので、ときどき湿った布で拭きます。植物を多く置くと室内の湿度が上がることがあるので、湿気の多い家なら換気も合わせて心がけましょう。
よくある誤解と注意点
植物をいくつか置けば室内の空気が目に見えてきれいになる、という期待はあまりしないほうがよいでしょう。植物は気持ちを和ませ空間を生き生きさせてくれますが、換気の代わりにはなりません。また、育てやすいとよく勧められる植物の中にも、猫や犬、小さな子どもが葉をかんだり飲み込んだりすると有害な種類があります。とくにユリの仲間は猫にとって危険だと知られています。ペットや子どもがいるなら、迎える前にその植物が安全かを確かめ、手の届かない所に置いてください。ペットが植物を食べた後に吐いたり元気がなくなったりしたら、すぐに動物病院に連絡しましょう。
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